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ナサニエル・マイヤー・ロスチャイルド

 ライオネル・ド・ロスチャイルドの長男で、ロンドン・ロスチャイルド家の第3代当主である。

 父のライオネルは1847年、39歳で庶民員議員にホイッグ党から立候補し当選したが、キリスト教の宣誓を拒否して、議員にはならなかった。以後、彼は毎回選挙に当選し、庶民院はその都度、ユダヤ式宣誓を認めるという動議を出すが、貴族院では貴族たちが「無礼なユダヤ人たちに、その分際を弁えさせよう」と否決した。しかし、11年後の1858年、遂に宣誓方式は庶民院・貴族院でそれぞれ独自に定めるという法案を可決し、庶民院議員となった。これについては先(2月7日)に書いた。

 続いてライオネルは貴族院議員になることを目指し、1869年に首相ウイリアム・グラッドストーンに推挙させたが、この時は、彼がユダヤ人であることで、ヴィクトリア女王に反対され実現しなかった。

 彼の息子であるナサニエルは、それから16年後の1885年、ヴィクトリア女王よりロスチャイルド男爵位を授けられた。それに彼はユダヤ教徒ユダヤ人で最初の貴族院議員にもなっていた。もちろん、宣誓の際にはユダヤ教の三角帽をかぶり、ユダヤ教式の宣誓を行った。

 父のライオネルは庶民院議員になるのに必要なキリスト教式宣誓を拒否し、議員に当選しておりながら何度も議員にならず、遂に議会の方が屈してユダヤ教式宣誓で議員になった。
 息子のナサニエルはユダヤ教式宣誓で貴族院議員となり、しかもヴィクトリア女王から男爵位を授与されたのである。この時から大王家はユダヤ教徒ユダヤ人でありながらイギリスの貴族に列っせられる。

 ライオネルとその息子のナサニエルは、奥の院大王家としてイギリスの国家を既に支配していたが、ここで彼らは議会と王(ヴィクトリア女王)の持っている権威をも、支配するようになった。ここで大王家はイギリス国家の権威と権力を両方を手にし、完全なる支配体制を整えたと言える。
 ナサニエルは大王家の祖マイヤーから4代目、ロンドン大王家の3代当主、初代ロンドン・ロスチャイルド男爵と言うことになる。

 日本では総理大臣や国務大臣などの地位に就くには、天皇の指名なり認証なりが必要であるが、これまでのところ、野党議員は誰一人、認証を拒否して内閣総理大臣や国務大臣になることを辞退した人はいない。
 その意味では、彼らは天皇制反対と叫びながらも、全員天皇の権威を認め、その権威にすがって、それぞれの地位に就いているのである。従って、日本は天皇を王とする国体がまだ完全には崩壊していないと言える。喜ばしいことである。
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