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ザハロフ

19世紀末には、ユダヤ世界帝国樹立の時期が近いことを、ユダヤ人たちは高まる興奮のうちに実感していた。
 
ユダヤ人国際銀行家たちはヨーロッパ全ての政府を支配しており、あとはただ、非ユダヤ人をお互いに戦争させ、更なる大混乱に陥れ、然る後パレシチナを征服するだけで良かった。何故なら、ユダヤ人には、5千年前に「盗賊」として出発した砂漠の小地域(故郷パレスティナ)を、我がものにするまでは世界支配はできない、といういわば強迫観念めいたものがあったからである。
 
 この時期、とくに目立ったユダヤ人の一人にバジル・ザハロフ[1849~1936]という男がいた。1848年の欧州同時革命の翌年生まれている。
従って彼の生まれた時期、欧州の王家は全て倒され、ユダヤ人が欧州各国の中枢に入り込んでいた。後に彼は「死の商人」と言われるほど、その後の戦争や革命に関わって行くことになる。50年にわたって「ヨーロッパの謎の人物」として知られていた。彼は多くの小規模な戦争を起こし、最後は第1次世界大戦を引き起こした張本人だとされている。
 
ザハロフはロシアのヴィルコミールのゲットーで、マネル・ザハロフというロシア系ユダヤ人として生まれた。ロシアのゲットーに生まれたと言うことは、ロシア内ユダヤ国家(国家内国家)で誕生したということである。
1852年4歳の時、両親と共にコンスタンチノープルに移住した。今のイスタンブールで、オスマン帝国の時代であった。トルコの首都イスタンブールにある国家内ユダヤ国家に移住したのである。ここで彼はわずか6歳で、観光客を売春宿に案内する客引きになった。若くはあったが、イスタンブールでも有名なポン引きだったという。そして24歳の時には、波止場で強盗を働いている最中、これを止めに入ったのか、水夫を殺害して彼はギリシャのアテネに逃亡した。
 
 数年間アテネで怪しげな商売をしたあと、彼はマキシム・ノルデンフェルト銃器弾薬会社の仕事をするようになる。そして、ここで彼は大きな転身をすることになる。武器弾薬の商売(売り込み)は、政府との契約を獲得することである。相手がどこの国であっても、美しい売春婦を契約担当官にあてがって、商談をまとめるのが慣例だったから、彼の最も得意とする商売になった。ポン引きと脅しの才能を使って、ザハロフは武器を政府に売り込むのが並外れて上手く、マキシム式機関銃を売りまくった。そしてすぐに財をなし億万長者になった。
 
1890年代の世界最大の軍事産業の企業は、イギリスのロスチャイルド家が所有するヴィッカース社であった。この時のロンドン・ロスチャイルド家の当主はナサニエル・メイヤー・ロスチャイルドである。1897年(明治30年)、ヴィッカーズ社はマキシム・ノルデンフェルト社を買収した。ちなみに、1905年(明治37年)に始まる日露戦争で活躍した旗艦「戦艦三笠」は、このヴィッカース社製である。
 
ここでザハロフはヴィッカース社の最大株主となり、ロスチャイルド家は彼をヴィッカーズ社の役員に迎えた。しがないポン引き商売をしていたザハロフが、一大軍事産業の企業ヴィッカーズ社の最大株主となり、しかもそこの重役に治まったのである。当時のロスチャイルド家はヨーロッパの全政府に武器を大量に装備させていた。ロスチャイルド家は欧州各国に金を貸していたが、その融資先の政府に半ば強制して、その貸付金の大半を武器の購入に充てさせていたのである。
またザハロフはロスチャイルド家との浅からぬ縁を利用して、首相ロイド・ジョージに近づき、自分の妻を接近させて不倫問題を引き起こさせる。こうしてロイド・ジョージ首相率いるイギリス政府は、ロスチャイルドとザハロフによって籠絡されていく。第1次世界大戦の主要当事国であるイギリス政府の武器取引に絡んだ、薄汚い一つの側面である。
 
 こうして次第に世界大戦(第一次世界大戦)の舞台は整っていく。ドイツの経済史学者ヴェルナー・ゾンバルト[1863~1941]が言う通り、「戦争はユダヤ人の刈り入れ時」なのである。こうしてザハロフは第1次世界大戦ではイギリス・フランスなどの連合国側の武器調達に大きく関わり、大戦直後の1919年にはトルコとギリシャの戦争ではギリシャ支援に尽力した。
 
ロスチャイルドは、このポン引き上がりのユダヤ人ザハロフを使って武器を売りまくり財をなす。いくらポン引き上がりでも、ユダヤ社会では人間さまであり、ゴイム(非ユダヤ人・獣)ではないというわけである。
欧州各国に金を貸しては自分の商売である武器を売りつけるというビジネスモデルがここで出来上がって完成する。このビジネスモデルは、現在でも全く変わっていない。そして手先のザハロフが「死の商人」というあまり宜しくないレッテルを貼られたが、実はそのうしろのロスチャイルドこそが、敵味方双方に武器を売りまくる真の「死の商人」だったのである。
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