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イエスの裁判

 イエスは裁判に3度もかけられた。パレスチナには3つの臨時権力が存在したからである。カシュタインが『ユダヤ人の歴史』で以下のように書いている。

 ローマ人の支配は、野蛮かつ悲劇的な混血ユダヤ人として描かれるヘロデ王、ローマ(支配帝国)の総督ポンティウス・ピラトによって行われたが、パレスチナの実際の権力は、ユダヤ人律法学者たちの二つの集団によって行使されていた。
 第一は、大祭司アナニアに率いられた、ローマ人。
 第二は、大祭司カヤパに率いられた、ユダヤ人。
 イエスは3つの勢力の前で、それぞれ裁判にかけられたので、ローマ人もユダヤ人も、みな満足したという。

 『新約聖書』は、イエスがユダヤのサンヘドリン(最高法院)の裁判長カヤパの前に引き出された時の模様を描いている(「マルコ伝」)。
 「大祭司たちと法院全体が、イエスを死刑にするため、イエスに不利な証言を求めたが、一つも見つけられなかった。大勢の証人が、イエスに不利な偽証をしたが、その彼らの証言は、全て一致しなかったからである」

 ユダヤ人は途方もない嘘つきであって、彼らの嘘は互いに矛盾していた。だからどれもこれも確かな証拠として使い物にならなかった。

 そこで、ユダヤのシオンの長老団は、イエスを唆して自分自身に不利な証言をさせることにした。
 再び大祭司はイエスを尋問して言った。
 『おまえは誉むべきお方の子、キリストなのか?』
 イエスは言った。
 『そうだ。おまえたちは、人の子が力ある方の右に座って天の曇に包まれて来るのを見るだろう』
 すると大祭司は自分の衣を引き裂いていった。
 『もはやこれ以上、どんな証人が必要であろうか? 諸君は今、冒瀆の言葉をお聞きになった。諸君はどう思われるか?』
 すると全員が、「イエスは死罪に当たる」と宣言した。数名の者がイエスに唾を吐きかけ、目隠しをして殴り、イエスに言った。
 『予言してみろ』
 それから、下役の者から順番に、イエスを平手打ちにした。

 まるで後の人民裁判である。裁判とは名ばかりの、左翼の内部離反者に対するリンチであった。
 つい先ほど、彼らが行った「ニュールンベルグ裁判」や「東京裁判」と同じである。結論はリンチ処刑と決まっているが、一応「裁判」の形を取る。「見せしめ」も彼らにとっては重要なのである。

 つまり2千年前と同じで、「ニュールンベルグ裁判」や「東京裁判」と「イエスの裁判」は同じである。ユダヤ人にとって気にくわない者を、公開リンチに架け、消し去るのである。やっている連中が奥の院で、今も当時と同じ奥の院であるから、することも同じになるのは当然であろう。

 奥の院の世界支配は、若干その支配力が弱まった時期を含め、少なくとも2千年は続いているのである。しかし、その実体を人の目から隠し、蔭に隠れて支配していることも同じなのである。
 人類の歴史は、ユダヤ人に対する非ユダヤ人の抵抗史である。だからこそ、ユダヤ人は常に非ユダヤ人に「迫害された」と大声で叫び、すぐ「反ユダヤ主義」と言う。攻撃は最大の防禦であることを彼らはよく知っている。だから常に敵対し攻撃する。
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